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不思議な国粋、漢方医学の現代化発展
   2007-03-15 10:54:31    cri

 木の皮や草の根などを煮たスープで病気を防いだり、針で刺して病気を治したりするなんて、素人の目から見れば、漢方医学はなかなか不思議なものです。しかし、数千年以来、中華民族は漢方薬の恩恵を受けて生活してきました。科学技術が急速に発展している今日でも、漢方医学などの伝統医学は人類に福祉をもたらしています。中国文化、今回は中国の国粋と呼ばれる漢方医学にスポットを当ててご紹介します。

 「漢方医学や民族医学の発展に力を入れ、中国の伝統医学が病気の予防、治療に重要な役割を果たしていくようにします」

 これは中国の温家宝首相が5日に開幕した第10期全国人民代表大会第5回会議で述べたものです。漢方医学は国の重要な非物質文化財です。では、いま、その発展状況はいったいどうなっているのでしょうか。現代社会の中で、伝統の漢方医学はどんな役割を果たせるのでしょうか。庶民の身近にある住宅団地の衛生医療所へ行って見ましょう。

 北京放送の近くにある石景山永楽団地第一衛生医療所に入ると、「お灸、理療」と書かれた漢方医治療室がすぐ目に入りました。やって来た高全順さんは今年70歳です。高さんによりますと、風邪や熱など一般の病気にかかった場合、よく漢方医に見てもらって漢方薬を飲んでいるということです。

 「漢方薬は副作用がほとんどないから、安心です。マッサージやお灸、吸い玉などの治療もとても効果的です。慢性病や高齢病に効き目があり、養生や保健に役立ちます」。

 医療所の漢方医保嵐先生によりますと、現在、医療所を利用するのはほとんど住宅団地に住むお年寄りです。漢方医学によるリハビリテーションや、お灸、吸い玉、マッサージ、理療などは実施しやすく、団地住民に人気のある漢方医学の治療法です。

 「漢方を信頼している住民が多いです。特に、胃炎や脳血栓などの慢性病の治療では、漢方医学は大きな役割を果たしています。」

 今年の両会議で、住民の治療難問題は多くの全人代代表と政協委員の注目を集めています。温家宝首相は政府活動報告の中で、「新型農村協力医療システム」 と「都市部の住宅団地の医療サービスシステム」を確立することを強調しました。これについて、全人代代表、北京中国漢方医病院の元院長、中国漢方医大学の李乾構教授は、現代社会の医療衛生サービスを発展させるには、漢方医学の役割を十分に果たさなければならないと語りました。

 なぜかというと、まず、漢方医学は中国で数千年の歴史があり、一般庶民の信頼を得ています。これについて、李教授は次のデータを挙げてくれました。

 「現在、漢方医病院は全国に3009ヵ所あり、ほとんどの県(日本の町にあたる行政区画)に漢方医の医療施設があります。漢方医学や民族医学の人材を育成する大学は全国に32校あります。ほぼすべての省にこうした大学があるといえます。そのほか、漢方医学の専門学校が45校あり、現在、こられの大学や専門学校で漢方医学を勉強している学生は45万人います。また、毎年、中国では、2億3300万人の患者が漢方医の治療を受けています。これは全国の医療門診の3分の1を占めています」

 次に、住民に安全、便利、効果的で、低価格の医療衛生サービスを提供する面で、漢方医学は独特な利点を持っています。これについては、李教授は次のように紹介してくれました。

「まずは効き目。漢方薬はとても効き目があります。風邪など一般の病気はもちろん、エイズやE型肝炎、ガンなどの難病に対しても、漢方薬は病気の悪化を抑制し、患者の苦痛を軽減することができます。次は価格。中国では、漢方薬の価格は西洋の薬より低いので、農村や貧困地区の住民にとって、漢方薬はとても実のあるものだと思います。そして、漢方薬は毒性や副作用が少ないです。漢方薬はもともと植物から作ったもので、農薬などの化学肥料を使わない限り、漢方薬の毒性はほとんどなく、安全性が高いです」

 そのほか、現代社会における医学発展の流れに適応し、患者のニーズを満足させるため、漢方医学は絶えず西洋医学の先進技術を学び、治療レベルや治療効果を高めています。

 1950年代、毛沢東氏は漢方医学と西洋医学を結びつけるコンセプトを打ち出しました。長年、中国は漢方医学の現代化に取り組んでいます。例えば、李教授が勤務する北京中国漢方医病院では、職歴10年に達した医師が西洋医学病院に派遣され、西洋医学の診断法を勉強します。李乾構さんは1976年に北京友誼病院に派遣され、2年間消化器で勉強し、その後も、北京協和病院に派遣され、内視鏡検査を勉強しました。

 「われわれは西洋医学の優れた技術を学び、患者の病状をいち早く判断して、その病状にふさわしい漢方薬の処方を出します。西洋医学の長所を学び、漢方医学の特色を保つことはわれわれ現代漢方医の使命です」

 また、李教授によりますと、漢方薬の食感の苦さや、丸薬が飲みにくいこと、薬草を煎じることが面倒くさいなどの難題を解決するため、一部の漢方薬の製薬企業は研究開発に取り組み、カプセルやお湯などでといて服用する粉薬を生産しました。一部の漢方医病院は患者に薬を煎じるサービスを提供し、最後に患者がもらうのは毎回の量ごとに独立包装された煎じ薬のビニール袋です。

 診断法は現代化したもので、薬は天然なものです。治療法はさまざまあり、理念は全方位なサービスを提供することです。便利で、効き目があり、値段が手ごろな漢方医学は農村や住宅団地での医療サービスにきっと大きな役割を果たすでしょう。

 「今、農村の郷や鎮(日本の村に当たる行政区画)の医療施設のうち、75%以上には漢方医科があります。都市部では、89%以上の住宅団地に漢方医がいます。漢方医学は医療保険や医療協力システムが整備される中でますます大きな役割を果たすことになるでしょう」

 中国だけでなく、世界各地では、いま、ますます多くの人が漢方医学の恩恵を受けています。李代表によりますと、60年代、ベトナムではマラリアが流行し、中国に支援を求めました。中国の漢方医師は研究を重ね、カワラニンジンからマラリアの特効薬を作りました。この特効薬は多くのベトナム住民を救いました。この特効薬は今でもアフリカに無料提供しており、アフリカのマラリア治療に役立っています。また、エイズの感染を抑える効果のある漢方薬もアフリカなどの地区で大量に利用されているということです。

 国家漢方医学管理局の統計によりますと、現在、中国はWHO・世界保健機関と42の国と長期的な漢方医学の協力プロジェクトを展開しており、漢方医学の国際交流はますます盛んになり、中国の対外交流における重要な一環となっています。(文/取材:劉叡琳)

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