55の少数民族を持つ中国。そのうち、人口10万人に満たない民族は22で、マオナン族はその中の一つです。マオナン族は、主に広西チワン族自治区の北西部にある環江県の上南、中南、下南の山間部、および河池、南丹、宜山、都安などの地区に住んでいます。民族固有の言葉・マオナン語を使っていますが、文字はなく、漢字が使用されています。長年、漢民族やチワン族と共存してきたため、今は漢語とチワン族の言葉も使いこなす人がほとんどです。
神秘的な『儺戯』(儺は「鬼やらい」のこと。木で作った面を被って行なう)、や「花竹帽」という笠はマオナン族の宝物といわれてきました。しかし、経済発展が遅れていたため、それを発展させることで精一杯で、民族文化の価値や、その大切さを忘れてしまうようになりました。特にこの「マオナン族の宝」は、危うく消えかかっているのに地方政府は気づき、資金と人材を投じて、再び復活をさせました。
01『儺戯』の木の仮面を作っているマオナン族の職人
02マオナン族の『儺戯』には72種類の仮面がある
03竹で作られた「花竹帽」
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