紹興酒は北国のお酒ではないので、酒の肴にはやっぱり、揚子江下流一帯の料理があってるみたいですね。先日、人にこんな文章を見せてもらいました。
「咸亨酒店」と看板を掲げた中国浙江省紹興にある飲み屋では、まだ早い夕方だというのに、地元の老人たちがすっかり赤い顔をして酔っ払っていた。そこは魯迅の小説の舞台にもなった飲み屋だった。名物の豆腐とソラマメをつまみにとり、酒を注文する。ほんのり暖かいブリキの筒から、赤黄色の液体を碗にそそぐ。初めて飲む人には、ちょっとカビ臭い感じもするが、まろやかな味。
どうもこれはある日本の観光客が紹興の「咸亨酒店」に行って体験されたんでしょうが、実はこの林涛はまだ紹興に行ったことがないので、いつかはこの店の角の席に座って紹興酒を注文し、名物の豆腐とソラマメとつまみながら、その雰囲気などを楽しみたいとは思っていますが、実は上海に住む友人が先日北京に来て、お土産に、紹興の人々が酒の肴にしているというソラマメを紹興酒と一緒に持ってきてくれました。「林涛さんは北方の白酒という強い酒ばかり飲んでいるね。紹興酒は呑んだことあると思うけど、このお酒はじつにいいんだよ。悪酔いはしないし、燗しても美味しいから。それに紹興のソラマメをもってきたよ。よかったらこれをつまみに呑んでよ」といってくれました。
数日後の翌日は休みという日の晩に、その友人がくれたソラマメを思い出し、晩酌のつまみとしました。で、紹興酒のほうですが、丸い壷に入った立派な包装のものでした、実は、紹興酒は一年に二三度か呑むだけでしたので、今日は久しぶりに紹興酒を飲むかと、苦労して蓋を開け、冷でやり始めました。やはり上等な酒だったようで、これまで飲んだものより美味しく感じ、それに、ソラマメがどうしたことか合うみたいでした。皮は硬かったのでいちいち剥きましたが、味はよかったですよ。もちろん他のつまみもあり、いずれも脂っこくないものでしたが、やはりソラマメの味が舌に一番残ったようです。
それに、酒のほうはまろやかで飲みやすかったせいか、いつの間にか、壷の3分の2ぐらい飲んだみたい。、「これはいかん。いい気になってると、昔のように酔うかも」と思って止めました。やっぱり、酒の量は程々がいいかも。おかげで、その日はよく眠れました。でも18年ぐらい前、東京で紹興酒をいただいたんですが、日本の方は氷砂糖を入れてましたね。苦味を消すためかな?
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