関係部門の統計によると、2002年の1年間に中国国内で制作されたアニメ作品の本数は、日本のあるアニメ制作会社が作った本数と同じでした……。また、中国人民大学が2004年に、北京、西安、武漢、杭州などの都市に暮らす、7歳から25歳までの青少年を対象に行ったアンケート調査では、「もっとも優れていると思うアニメ・漫画は何か」という質問に対して、上位3位は『スラムダンク』、『名探偵コナン』、『ドラえもん』と、全部日本のアニメでした。さらに、「一番好きな漫画家、アニメ作家は誰か」という質問に対しては、「宮崎駿」と「鳥山明」を選んだ人が圧倒的に多かったということです。
中国の国産アニメは、1960年代から80年代にかけ、幅広い人気を博していたのに、近年になって、日本などの先進国に圧倒されたのはなぜでしょうか。中国のアニメ産業を復興させるのに、なにが必要なのでしょうか……。今週の「カルチャーピックアップ」では、北京映画学院アニメ学院の孫立軍院長のインタビューをお聞きいただきながら、中国アニメの実情についてお話します。
お次の、「博物館めぐり」のコーナーでは、今週は、「孔廟と国子監」をご案内します。「国子監」とは、どんな場所でしょうか。中国の偉大な教育家である孔子を祀る「孔廟」が、隣に建てられた理由はなんでしょうか。吉田さんとともに現場を訪ねながら、答えを探ります。
最後は、おなじみの林涛さんの「中国昔話」です。今回は、『妖術』と『不思議な溝の水』という二つのお話をお伝えします。
今週の「カルチャーパワー」、どうぞお楽しみください!
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