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梁実秋ー中国近代的な文芸理論家、散文家、翻訳家
   2006-09-06 10:45:13    cri

 梁実秋(1903ー1987)は北京生まれですが、本籍は浙江省杭県。中国近代的な文芸理論家、散文家、翻訳家です。

 1915年、清華学校に入学し、ここで本格的に作家活動を開始しました。1920年、初めての翻訳作品「薬屋の妻」を「清華週刊」の第6期増刊号で発表しました。また1921年5月には、処女作ーー散文詩「蓮の花の池」を新聞「晨報」で発表しました。

 1923年、アメリカのハーバード大学に留学。1926年に帰国し、南京の東南大学で教鞭を執りました。そして翌年、上海で新聞「時事新報」文芸欄の編集に携わる傍ら、張禹九と共に雑誌「苦茶」を創刊しました。

 彼はロマンチシズムに憧れ、この面の詩作を数多く発表しました。ハーバード大学では新人文主義を提唱するバビッド教授の影響を強く受けました。代表的な論文は「現代中国文学のロマンチシズムの趨勢」です。この論文は1926年「晨報副鐫」で発表され、中国の新文学について「ロマンチシズムの混乱現象が起きており、理性に基づいて、また、普遍的な人間性から出発し、文学を作るべきだ」と主張しました。1930年、楊振声の招きに応じて、青島大学へ赴き、外国学部主任に就任。そして1934年、再び北京に戻り、北京大学の教授兼外語学部主任、1938年には国民参政会の参政員となりました。また重慶編訳館では翻訳委員会のほか、教科書編集委員会常務委員の仕事を担当するようになりました。1949年、台湾に移り、台湾師範大学英語学部の教授となりました。

 梁実秋は40歳を過ぎてから、主に翻訳や散文の創作に力を注ぎました。代表的な散文作品は「雅舎小品」です。また、1930年代から、シェイクスピア作品の翻訳を開始し、40年かけて、シェイクスピア全集の翻訳を完成させました。

 晩年には7年間かけて、100万字の著作「イギリス文学史」を書き上げました。

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