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郁達夫ー中国近代的小説家、散文家、詩人
   2006-08-30 10:27:57    cri

 郁達夫は(1896ー1945)中国近代的小説家、散文家、詩人です。浙江省富陽の生まれ。3歳の頃に父親が亡くなり、一家6人は貧しい生活を送りました。早くから古典文学に親しみ、のちに嘉興府中学、杭州府中学、杭州育英書院で学びました。杭州育英書院在学中に辛亥革命が勃発したことで、帰郷しました。

 1913年、日本へ渡り、東京第一高等学校予科、名古屋第八高等学校医科、東京帝国大学経済学科で正式な国費留学生として学び、当時郭沫若はクラスメイトでした。この頃から、彼は毎日日記をつけること、書籍を買うことを習慣にし、生活費を除くほとんどの公費を書籍購入にあてました。

 1921年、郭沫若らと共に「創造社」を創設し、1922年、帰国後、「創造季刊」、「創造週報」「創造日」「創造月刊」の編集に携わりました。また、八高時代の自分をモデルに異国に学ぶ孤独な青年の性の悶えと弱小民族の悲哀を描いた『沈淪』を1922年に出版し、問題作となりました。その後、安徽公立法政専門学校、北京大学、武昌師範大学、広州中山大学にて教鞭を執りました。北京では冷遇されたものの、魯迅と出合って影響を受け、1927年、創造社を脱退。1928年、魯迅と共に月刊誌「奔流」を編集、外国文学の紹介に力を注ぎました。1930年、中国自由大同盟の発足、成立にかかわり、また、一時は中国左翼作家同盟に参加。1933年には、中国民権保障同盟に参加、上海分会執行委員をつとめました。1938年には、武漢へ赴き抗日救亡活動に参加、軍事委員会政治部第三庁設計委員をつとめました。同年末、香港、南洋群島一帯へ渡り、抗日愛国宣伝活動に従事。シンガポール陥落ののちスマトラ島へ亡命。日本語に精通しているため、日本憲兵の通訳を務めさせられました。しかし、この時期多くの華僑を助けたため、後に、これが原因となり、日本憲兵によって逮捕され、1945年殺害されました。享年49歳でした。代表作は「沈淪」、『春風沈酔の夜』、『范々夜』、『還魂記』など。

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