引き続き、阿宝の歌を聞いていただきましょう。
まずは、陝西省の民謡、「藍花花」
いつのことは分かりませんが、ちょっと昔の物語です。
陝西省延安臨鎮藍家河という村には、藍花花という娘がいました。18歳の美しい女の子です。21歳の楊五娃とは幼なじみでお互いの気持ちが一致して、夫婦になろうと決心しましたが、その願いが叶いませんでした。藍花花のお父さんは、お金がほしいということで、勝手に同じ村のお金持ちのずっと年下の7歳の息子さんに嫁がせました。その子は、禿げて目も不自由です。藍花花は、納得できず自殺ししょうともしましたが、遂げれなかったのです。
結局、好きな人、楊五娃と端午の節句の日に、駆け落ちしてしまいました。それっきり、二人の消息が絶えました。村の若者は藍花花に思いをよせ、この「藍花花」という曲を作ったということです。歌は、この藍花花の話を物語っています。
そして、同じく陝西省の民謡「ラバを駆る」
歌詞:
「遠くには鈴の音が聞こえた
ラバを駆る人たちはだんだん近づいてくる
おーい!聞こえたのか?私の彼でしょうか。
そうでしたら、手を振っててね
そうでないなら、このまま行っちゃってもいいよ」
つづいて、阿宝がカバーした李娜の歌「青海チベット高原」
歌詞:
「誰かが大昔の呼びかけを伝えてくれたのか
誰かがこの千年の祈りを残したのか
無言の歌、あるでしょうね
忘れられない思いよ
目の前に山々が連なっている
それが青海チベット高原でしょうか
誰かが日々、青空を仰いでいるのか
誰かが永遠の夢を求めているのか
称える歌よ
チベット高原の厳かさ変えることなく
見かけたよ
連なっている山々
それは青海チベット高原だ」
最後は、阿宝が歌った英語の歌です。「I love you more than I can say」
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