今、中国の食に関して、中国国内のみならず、注目が集まっています。北京市政府と北京五輪組織委員会は、このほど共同記者会見を開き、「北京五輪の食は完全に保障できる」と宣言しました。

　2001年、オリンピック誘致に成功してから、北京市政府と北京五輪組織委員会は、『五輪の食』において、綿密な準備を進めています。加えて、2005年から北京市政府は、『オリンピック食品安全行動綱要』を実施していて、北京市全体で監視体制を整えています。このほどの記者会見で、北京市食品安全弁公室の唐雲華報道官は、「北京市は、厳しい監視体制で食品を"源"から管理している。食肉類については、産地での疫病予防、エサなどについて、統一的な管理を行っている。食品の"源"から、万が一の危険物の混入を防ぐというのが、その考え方である。これによって、肉類などの安全性を確保する」と述べました。

　北京市政府によりますと、北京で実施されている『首都食品安全標準』は、国際的な食品安全基準よりも厳しいということです。北京市食品安全監理センターの路勇主任は、「たとえば、ある薬物の残留量について、国際的には一定の量までは許されており、それ以下であればよいとされているが、私たちの規定は、検出禁止。つまり、少しでも検出したら、不合格となる」と語りました。

　北京市食品安全弁公室によりますと、具体的には四つの段階で管理を強化します。まず、生産段階で基準を厳しくして、農薬の使用等について、管理をします。そして加工の段階で、37種類の食品で参入企業の制限を行います。そして消費の段階でも、各食品にランク付けを行うなどの管理制度を設けました。また大型ゴミ処理施設の整備や一貫した監視制度の強化なども行っています。

　北京市の食品安全部門は、それらの厳しい規定を根拠に北京の食は保障できると宣言しました。選手の皆さんにはぜひ安心して北京にいらしてください。