武漢で行われていた第6回全国都市対抗運動会が、11月3日、閉幕しました。結果は、広州市が総合1位。また開催地の武漢市は43個の金メダルを獲得し、金メダルランキング1位に輝きました。
これは4年に1度行われる全国的な総合スポーツ大会です。中国の各都市がチームを作って競うもので、ほかのスポーツ大会と違う点は、出場選手の年齢が20歳を越えてはならないということです。したがって、この都市対抗運動会は若い選手たちが全国デビューする絶好の舞台でもあるわけです。
しかし、そんな『新人』とともに、20歳以下の世界レベルの選手たちも出場しているということで、実は非常にレベルの高い大会となりました。たとえば卓球で出場した馬龍選手は、すでに中国代表として活躍している中国卓球のホープです。実は、馬龍選手は、4年前の第5回都市運動会にも出場していました。当時、まだ15歳だった彼は、男子シングルスで7位、ダブルスで4位という成績をとり、一気に注目を浴びました。
そして、その馬龍選手は、今大会、男子シングルスで、見事金メダルを獲得しました。その試合後、馬龍選手は、「試合全体の流れがすごくよかった。肝心な場面で慌てずに自信を持ってプレーすることができた。そこが、ここ数年で自分が成長した点だと思う。今回、優勝できた理由はそこにあると思う」とコメントしました。
馬龍選手と同じく、今年19歳の寮雅麗選手は、水泳女子200メートルの背泳ぎで金メダルを獲得しました。成績は2分12秒88でした。彼女もすでに国家チームの一員として、北京オリンピックを目指す一人です。来年のオリンピックに向けて、寮選手は、「自分の泳ぎには、まあまあ満足。最近、まとまった練習ができなかったので、けっしてベストコンディションではなかったが、とにかく何も考えず楽しんでレースをしようと思った。今は来年のオリンピックに向けて、一生懸命頑張るだけ」と語りました。
若手選手が活躍していた都市対抗大会は、スポーツ大国中国の基礎を支える大会といえる大会です。全国都市運動会は彼らの夢のスタート地点で、まだまだ道のりが長いですが、今大会は、次の世代の中国スポーツを担う選手たちを輩出する場所といえるでしょう。
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