来年は、北京五輪に続いて、9月6日から17日までに障害のある方が出場するパラリンピックが開催されます。大会の運営や設備面をテストするため、パラリンピック種目の一つ、視覚障害者のゴールボールのプレ大会が、9月13日から16日にかけ、北京理工大学体育館で行われました。
試合会場となる北京理工大学体育館は、大会のために改築された体育館の一つで、大会期間中、バレーボールと視聴覚障害者ゴールボールの試合がここで行われる予定です。改修が終わったばかりの北京理工大学体育館は、今年唯一のパラリンピックのプレ大会を迎えました。
体育館は、障害を持った方に配慮した設計に作り変え、今大会に備えました。
入り口で、危険物をチェックするための設備があるのですが、障害者が利用する車椅子や補助設備はすべて金属製ですから、検査に不便です。そこで、組織側は、バリアフリーのルートを特別に設置しました。そして、体育館内の階段には、全て緩やかなスロープが併設されています。また、目の不自由な方のための標識が随所に取り付けられています。視力を完全に失っていない障害者のために通路の角には、発光標識も付いています。
そして、ボランティアも、見つかりやすくするため、光を放つリストバンドを付けています。このボランティアは、他の競技場と同じように、観客の誘導や案内、報道対応などを行うのですが、もう一つ、障害を持った方のためのサービスも行っています。この大会の前に、ボランティアのために、福祉施設の職員や盲学校の先生などの専門家を招いて、研修や訓練を行ったということです。
大会のために改修された理工大学体育館は、今回の大会を通じて、また改善を加え、来年のオリンピックとパラリンピックの際には、もっと優れた施設になるでしょう。
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