中国5都市で行われている女子サッカーW杯は19日現在、日程の半分を終えました。前回大会の覇者のドイツ、決勝トーナメント初出場の朝鮮、ワールドカップを2度制したことのあるアメリカ、そしてヨーロッパの強豪イングランドなどが準々決勝進出を決めています。
女子サッカーW杯は今年で5回目を迎えましたが、プロリーグの普及により、女子サッカーもここ数年でかなりの進歩が見られます。私の見ている限り、戦術、技術面で男子サッカーに負けないほど成熟しているといっていいと思います。ドイツ、アメリカ、イングランド、スウェーデンなどは、パワフルなサッカーで、「弱々しい」という女子サッカーのイメージを一変させました。また日本、朝鮮は、体格的には相手より劣っていても、スピードとテクニックでそれを補うという粘り強いサッカーを見せています。
レベル向上の結果、女子サッカーに対する注目も高まっています。ドイツ、イングランドなどから大勢のファンが訪れており、男子の試合と見紛うほどの熱狂的な応援をしています。1試合平均3万人あまりの来場者があり、中国のファンたちも好きなチームに対して、歓声を挙げたり、拍手したりして応援しています。これは、プロリーグの試合では、なかなか見られない光景でした。
1次リーグはあと4試合。ベスト4を目標にしている中国女子サッカーの運命は、19日の対ニュージーランド戦で決まります。そして、その後の決勝トーナメントは、予選リーグ以上の盛り上がりを見せることは間違いなさそうです。(李いつ豪 杭州から)
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