(1) 競技の歴史
「より速く、より高く、より強く」・・スポーツの原点がこの陸上である。その起源は古代オリンピックにまで遡り、現在でもその一部が変わらずに受け継がれ、競技が行われている。
陸上競技には、ハンマー投げや走り高跳びといった「フィールド競技」、100mスプリントなど短距離走やハードルといったトラック競技、そして一般の公道を使用するマラソン、競歩などの種類があり、それぞれ距離等が異なる種目を持っている。
古代オリンピックに女性が参加したのは1923年の第9回アムステルダム大会が最初で、その時に参加できたのがこの陸上競技(5つのトラック競技、円盤投げ、走り高跳び)だった。ちなみに、女子マラソンがオリンピック競技となったのは、1984年の米ロスアンゼルス大会からである。
中国勢の活躍の歴史はそれほど古くはない。長年、『黄色人種は陸上に向かない』と言われ続けてきた。しかし、それを打ち破ったのが「現代のヒーロー・劉翔」であった。2004年のアテネ大会。この大会の陸上競技でもっとも大きな「番狂わせ」といわれたのがアジアの超大国、中国勢の活躍である。劉翔は110メートルハードルで世界記録を出して金メダル。世界をあっと驚かした。さらにその夜には、もう一人の中国人選手、邢恵娜が女子10000メートルでも金メダルを獲得。アテネで金32個をとって、一躍「アジアの時代」を印象付けたアテネ大会の象徴的な競技となった。
陸上競技の種目:
<トラック競技>100m、200m、400m、800m、1,500m、5,000m、10,000m、マラソン、110mハードル、100mハードル、400mハードル、3,000m障害、20km競歩、50Km競歩、4×100mリレー、4×400mリレー
<フィールド競技>走高跳、棒高跳、走幅跳、三段跳、砲丸投、円盤投、ハンマー投、やり投、10種、7種
(2) 中国の金メダリスト
第25回バルセロナ大会(1992年) 陳躍玲 (女子10キロ競歩)
第26回アトランタ大会(1996年) 王軍霞 (女子5000メートル)
第27回シドニー大会(2000年) 王麗萍 (女子20キロ競歩)
第28回アテネ大会(2004年) 劉翔 (男子110メートル障害)
ケイ恵娜 (女子10000メートル)
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