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3月20日は春分の日です。暦の上では春も半ばですが、北京はまだ日中の寒暖差が落ち着かない日々が続いています。町のあちこちに咲いている桃の花や玉蘭の花など、色とりどりの花々は歴史ある都市に春の絵巻を描きます。今回の中国メロディーは春の足跡と音楽をお伝えしましょう。
春風
春分が過ぎると、暖かな春風とともに燕が遠い南方から飛んできて、春の訪れを告げてくれます。温かい春風は母親の手のように全てのものを優しく呼び覚ましています。草と樹木に緑の衣装、花々には色とりどりのドレスを纏わせます。この時期の桃の花は目を奪われるほどの鮮やかな花を咲かせ、ピンク色の笑顔は春の大地に美しい色彩を添えます。
唐の詩人崔護が書いた七言絶句「題都城南荘」は、春風を浴びながら、美しく咲き誇る桃の花の様子を歌いました。「去年の今日此の門の中 人面桃花相映じて紅なり 人面今何れの処にか去る 桃花旧に依り春風に笑む」
春を伝える雨
春雨は春の使者で、大地の景色を一新させ、田畑は生命力に満ち溢れます。草も樹木も花も自然の万物も春雨に洗われて、人々の気持ちもこの雨が洗い流します。すべての苦しみから解放されて、晴れ晴れした気分にさせてくれます。
特に、江南水郷の春雨は最も美しく、静かに降り続ける霧雨の中で、黄緑色の柳の若葉はまるで美人の眉、明るく輝く瞳のような川の水は情緒に溢れています。また、江南水郷の白壁に黒い屋根瓦の民家や小さな橋、霧雨に覆われたその様子は、美しい幻想の世界へ誘います。
春の川音
まるで清らかな鈴の音のように川の流れが聞こえます。まるでシルクのように柔らかな光が青空に伸びています。春風と春雨は三月の川に春が来たことを知らせてくれます。
春の川は春のハープで、川の波紋はハープの優しい弦のようです。そして、せせらぎはドラムのようにリズムを刻みます。その大きくなったり小さくなったりする音は、近くの畑で作業するトラクターの轟きと調和しています。さらさらと流れる川の水は小麦の畑を流れて、麦の苗とおしゃべりし、勢いのある川の流れは、農家たちに早く畑に行って種まきをしようと呼びかけているようでもあります。
番組の中でお送りした曲
1曲目 春风吻上我的脸(春風が私の顔にキスをする)
この歌は1950年代の香港映画の挿入歌で、その軽快で明るいメロディーは伝統的な民謡音楽とうまく融合し、春のロマンチックな美しさを生き生きと歌い上げました。
歌詞:
春風が私の顔にキスをして
春がやってきたと教えてくれた
春の景色は美しいけれど
あっという間に過ぎ去ってしまう
この春の景色があるうちに
早く起きて春とデートしよう
2曲目 三月里的小雨(三月の小雨)
この歌は1980年代の流行歌で、当時、中国全土で大ヒットした歌です。
歌詞:
三月の小雨が しとしと降り続く
谷間の小川が さらさらと流れる
小雨は誰のために漂うのか
小川は誰のために流れるのか
私の哀愁を連れていく
3曲目 春水流(春の川は流れる)
歌詞:
春の川は流れ 川の流れは
春をこっそりと連れてきた
僕は君の心を知り 君はまだ涙を流す
春の川は流れる
過去を振り返るな 僕と一緒に行こう
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