中国の中・南部を中心に今月10日ごろから降り始めた雪が、各地で大きな被害をもたらしています。中国民政省によりますと、今回の低温・降雪による被害は、湖南省・湖北省・貴州省・陝西省など14の省や市、自治区におよび、被災者は7786万人以上、死者は30日までに24人となっています。何でも、1949年の中華人民共和国建国以来最も多い積雪量を記録したそうです。
中国気象局によると、今回の大雪は、最近問題となっている世界的な異常気象・・・主に大気循環の異常とラニーニャ現象が原因ではないかと見られています。中国は旧正月(春節)を来週に控え、すでに帰省ラッシュが始まっています。それを直撃したかたちの今回の大雪は、交通網などに影響を与えているようです。たとえば、空の便は、武漢や南京など全国21の空港が閉鎖されました。28日から29日にかけて運行を再開する空港が徐々に増えていますが、ダイヤの乱れや足止めを食らった乗客への対応などで、空港ではまだ混乱が続いているようです。
また、列車も運行見合わせが相次ぎ、広東省広州市で一時15万人が足止めになりました。そのほか、道路の凍結や家屋の倒壊、農作物への被害、物資の供給難などが深刻です。現在、各地で復旧作業や被災者の救援作業が続いていますが、完全な復旧まではもう少しかかりそうです。
今日の番組は、いつもと予定を変えてお送りします。まず、今年のお正月に放送した特別番組「第31回紅白歌比べ知恵比べ」の結果発表です。
そして、リスナーからのお便りをご紹介します。(翻訳:任春生)
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