
西安外国語学院は1952年の創立した中国西北地区における唯一の外国語大学です。西安市の南の郊外にある文教区に位置し、周囲には他の国立大学や私立大学十数校が設けられています。英語・ロシア語・日本語・ドイツ語・スペイン語・フランス語の各学部、旅游学部(ガイドを養成。英語、日本語、イタリア語に分かれています)があります。第二外国語としては韓国語、タイ語、エスペラント語も学ばれています。その他、大学院、成人教育学院(社会人向けの生涯学習)、漢学院(外国人留学生に中国語教育をする専門学院)、出国を控えた中国人が外国語を学ぶトレーニングコース、職員が再教育と研鑚を積む夜間大学が設けられています。
そのうち、漢学院は1979年に、留学生の募集・管理のための専門機関として設置されました。中国西北地区で歴史が最も長く、規模が最も大きい対外中国語教育機構であり、多くの留学生に対し中国語や中国文化、経済といった科目の教育を行っています。今日までに、欧米を始め日本、韓国、オーストラリア、ブラジル、イラン、ネパール、モンゴルなど20数カ国から3000人近い留学生が漢学院を訪れ、有意義な留学生活を送った実績があります。また本学院の教員は全員が対外国人中国語教育のための専門的な教育を受けており、中国語能力の比較的低い留学生に対しては日本語や英語などの外国語で中国事情の諸講義にあたっています。
学生数は約4000人、外国人留学生は100人程度の、中国の大学としてはこじんまりしたアットホームな学校です。
日本、アメリカなどの8カ国20数大学と姉妹校流関係を結んでおり、各国からの学生を相互受け入れしています。日本では、京都外国語大学、名古屋外国語大学、広島女学院大学、福井大学、鈴鹿国際大学、北海道文教大学、浜松大学などが交流関係を持っています。
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