改革開放以降、中国に留学する日本人が年々増えています。その中に「親子で留学している」という方々がいます。松尾美恵子さん・淳一郎さん親子です。
松尾淳一郎さんは、今年3月、北京放送の番組に出演してくれました。早稲田大学4年生で、昨年9月から1年間、北京大学に語学留学しています。番組出演時は、「将来はアジアを舞台に俳優として活動したい」と夢を語ってくれました。
ところがこの話には続きがあり、その後、美恵子さんが後を追うように北京での留学生活を始めたというのです。実際は、美恵子さんは淳一郎さんと違う大学(中央戯劇学院)なのですが、まさに親子そろっての留学生活を送っているのだそうです。
当初、美恵子さんは淳一郎さんの帰国に合わせて半年で日本に帰る予定でしたが、淳一郎さんが日本に帰るとき、もう半年留学期間を延長することにしました。その理由は、中国語が思うように進歩していないからです。書いたり読んだりするのはまだいいのですが、話したり聞いたりすることがまだまだ苦手です。せっかく中国に留学に来たのに中途半端で終わるのはもったいないと思い、家族と相談して、あと半年留学を続けることにしたそうです。
美恵子さんにとっては、今回が初めての中国です。中国語を学ぶきっかけは、香港の歌手、レスリー・チャンが大好きだったから。中国は難しいけれど、今後じっくり時間をかけてマスターしたいとおっしゃっています。
実は、美恵子さんは、淳一郎さんより先に中国語を勉強していました。中国語を学ぶように勧めたのは美恵子さんでした。中国に来る前には、美恵子さんの中国語レベルのほうが高かったのですが、いまや淳一郎さんが逆転しているのだとか。「でも、今後の追い上げが怖いですね」と淳一郎さんは語っています。
なお、お勧めの北京の楽しみ方についても、2人は語ってくれました。淳一郎さんは「北京で公共バスに乗ってほしい。北京市が発行しているICカードを利用すれば、割引がある。特に、ラッシュアワーに乗るバスは面白いので体験してほしい」、美恵子さんは「北海公園の近くに住んでいる。この公園を歩くと、柳が風に揺れ、水面に緑が映っている風情が何とも美しい。公園を散歩して、庶民の生活を味わってほしい」と教えてくれました。(編集:任春生)
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