中国と日本の交流が深まる中、中国では日本語を学ぶ人が年々増えています。このコーナーでは、毎回、日本語を学ぶ学生をゲストに招き、日本語の魅力や、彼らの活動などについてお話を聞きます。今回、登場していただくのは、北京外国語大学3年生、方蕾さんです!
Q:では、早速ですが、簡単な自己紹介をお願いします。
A:北京外国語大学日本語科の方蕾です。よく日本人の友達に蕾(つぼみ)ちゃんと呼ばれています。名前と同じくかわいい上海出身の女の子です。中学校から日本語を勉強して、もう九年も経ちました。
Q:へえ、9年も…。最初の頃、日本語を選んだ理由は何でしょうか?
A:私の中学校は上海外国語学校です。実は日本語を勉強することは、学校側が決めたのです。正直に言うと、最初はあまり日本語が好きではありませんでし た。日本に興味がないから、成績も悪かったし、勉強する意欲も強くなかったのです。しかし、勉強すればするほど、日本や、日本人って、本当に面白いと思うようになりました。身近に日本人の生徒もたくさんいたので、日本語を勉強することが楽しくなってきました。中学校二年から、私は日本語の勉強が好きになりました。
Q:ところで、蕾ちゃんは、17日に開かれた中日学生会議に参加しましたよね。今、北京での日程は終わったばかりなんですが、中国と日本の学生たちによる直接な交流の場を提供するというテーマですが、いかがでしょうか?
A:この1週間、主に何をしていましたか?
そうですね。日本人のメンバーは昨日杭州に行きました。ただ一日別れたんですが、なんか今、また会いたいという気持ちですね。
この一週間、朝九時から午後四時まで、分科会をやりました。各グループはそれぞれ自分のスケジュールがあり、討論するか、フィールドワークをするか、自分で決められます。内の教育組はほぼ毎日「教育と社会」について話し合っていました。フィールドワークとして、北京市内の大学めぐりをやってきました。とても楽しかったです。
Q:日本人の学生たちに対するイメージはどうですか?
A:いつも今の日本人の若者はがんばってないとか、国のことを考えてないとかと言われていますが、今回の中日学生会議を通して、それはちょっと違うんじゃないかと考えました。私たちはほぼおない歳で、さまざまなことで悩んだり、いろいろなことで楽しんだりしています。みんな優しくて、いつも相手のことを考えています。やる気があったら、一生懸命やります。まぁ、こっちと同じではないかと思っています。
Q:個人として、今回のイベントに対する感想は?
A:今回のイベントを通して、私はいろいろ考えました。若者も社会、国に関心を持っています。大人に「あなたたちはまだまだだよ」といわれるかもしれませんが、本当に、みんなでがんばっている姿をこの世界に見せたいです。だから、次回の中日学生会議にも参加したいと思っています。
また、お互いに理解しようとするなら、どの国の人とも、友達になれると信じています。
Q:このイベントを通じて、得たものは何でしょう、または、今回の活動の意義について、どう思いますか?
A:私にはできるのは、自分の考えていることを、できるだけ多くの日本人に伝えることです。実は、中国人の若者として、日本人に言いたいことがたくさんあります。「日本は美しい国」とか、「私たちは日本のことが好き」とか、そういうことを伝えたいです。両国の間に、いろいろな誤解がありますから、たくさんの人がお互いに理解できなくなったでしょう。私はそういう誤解を解きたいと思っています。だから、中国人の学生の姿や、彼らの考え方などを自分で作っている新聞に載せました。また、北京で活躍している日本人の学生たちの姿を皆さんに見せたかったです。
今回のイベントは終わりではありません。これからもがんばります。例えば、10月ごろ「JRP」というイベントにもスタッフとして参加します。
Q:JRPって、どんなイベントですか?
A:ジャパン・リターン・プログラムと言う意味です。つまり、日本に戻るプログラムです。日本語を学ぶ学生に、日本の魅力的なところを見せて、日本語・日本文化への楽しみや親しみを感じさせると考えてもいいでしょう。
「JRP」のイベントは今年10月の上旬ごろ開催され、10日間ぐらいかかります。その期間、北京日本語会議、アフレコ大会、ジャパンニーズ?クール?フェスティバル、自主制作映画コンクールなどのイベントがあります。
Q:なるほど、前の「中日学生会議」と比べると、内容は、もっと豊かになりますね。目的としては、同じく交流ですね?
A:そうですね。グロ?バルな視野にたって、自分たち若者は世界の平和のために何ができるか、何をするべきかを共に日本語で考えます。そして、日本語・日本文化への更なる親しみを感じてもらうきっかけ作りも目的としています。
Q:今、準備段階ですが、いまの段階は、主に何をしていますか?
A:各大学のメンバーと連絡したり、作品を募集したり、「JRP」の輪をもっと広げようとしています。
Q:では、最後に、リスナーの皆さんへのメッセージをお願いします。
A:いつでも、どこでも、自分の可能性を信じてください。あなたしかできないことはいっぱいあります。あなたはやらないと、この世界も変わるかもしれません。だから、今度から、大声を出して、自分の一生懸命がんばっている姿をこの世界に見せてください。そうすれば、あなたの人生は変わります。
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