 |
放送局をたずねてこられた西村富美子教授(右から三人目)と道坂昭廣助教授(左から三人目) |
北京は最も魅力的な季節、秋を迎えました。観光を兼ねて、仕事で北京を訪れる日本の方々は、たくさんいらっしゃっています。その中のお二人、西村富美子さんと道坂昭廣さんは、このほど、北京を訪れたのを機会に放送局を訪問されました。
西村富美子さんは、大学で中国文学と中国語を教えている教授で、中国関係のコーディネーターもされています。また、中国と日本の比較文学を授業で教えておられ、個人の研究テーマでもあります。
道坂昭廣さんは、京都大学人間環境科学研究科の助教授で、専攻は中国古典文学です。大学では、中国語と中国文学について授業をしています。
お二人は、大学の授業で使う中国語教材を作るため、現在の北京の情況を映像におさめるため、いろんな場所を訪れました。
西村教授は、1978年にはじめて中国を訪ねましたが、その時、個人旅行はまだできず、中国歴史研究者の代表団に参加しました。当時の中国は、豊かではなかった時代でした。最近は年に二、三回中国を訪れています。いまの中国は、毎年のように変化が大きく、ついていけないような気がすると感想を話しています。今回は、北京大学や中関村などを回ってきましたが、日本より、中国のほうは、進んでいると感じたそうです。
道坂助教授は、はじめて中国を訪れたのは、1980年、大学三年の時でした。日中友好訪中団のメンバーとして、上海を中心に10日間の旅をしました。また、1985年に中国の大学で一年間留学した経験があります。
道坂助教授は、「中国の発展は、徐々にではなく、階段をのぼるように、公衆電話時代も家庭電話時代もなく、一気に携帯時代に入った。テレビビデオ時代もなく、一挙にVCD時代に入った。日本人からみると、戸惑いがある」と語り、また、「僕らの世代は、中国の方がはるかに陽気で、将来に対する確信があり、活力があると感じた」と話してくれました。
この三十年近い中国との関わりを振り返って、西村教授は、忘れられないことを語ってくれました。1981年に、西安、内蒙古、北京、上海の旅をしたとき、当時、学生だった現在の日本駐在の王毅大使は、二週間中、親切に案内してくれたそうです。西村教授の印象では、王毅さんは、美男子で、まっすぐの性格の持ち主でした。最近、テレビで王毅さんを見て、その性格は、今でも変わっていないと感じたと話され、その時の体験から、中国に対する印象は、よくなったそうです。
|