習近平国家主席の特使としてロシアのモスクワを訪問している王毅国務委員兼外交部長は5日、クレムリンでプーチン大統領と会談しました。

　王外交部長は「習主席は、6月に山東省青島で行われる上海協力機構首脳会議へのプーチン大統領の出席を歓迎する。この訪問を含め、両首脳による今年の一連の重要な会合が実りある成果を収められるよう準備を急ぎ、両国の実務的協力の新しい未来や両国関係の新しい時代を切り開くべきだ」と述べました。また、「両国はより深く緊密な連携を通じて、それぞれの安全や利益、さらには地域や世界の平和と安定を維持する必要がある」との見方を示しました。

　これに対してプーチン大統領は、「中国との関係は非常に良く、両国は隣国であり、自然なパートナーでもある。両国が全面的な戦略パートナーとなったのは一時しのぎではなく、それぞれ深く考えた上での決定である」と述べました。その上で、「6月の中国訪問の際には、2カ国間や多国間の会合などを利用して習主席と緊密な意思の疎通を続けたい」としました。（鵬、森）