習近平国家主席の特別代表を務める、中国共産党中央政治局の楊潔チ委員は23日、南アフリカのケープタウンでラマポーザ大統領と会談しました。

　楊委員は、「習近平国家主席は南アフリカとの全面的な戦略パートナー関係を高く重視している。両国の元首が密接な交流を保ち、戦略的な意思疎通を強化することは、両国関係が発展する上で重要な牽引作用をなすものである。現在、中国の特色ある社会主義が新しい時代に入り、南アフリカの発展も新しい段階に入っている。中国は南アフリカとハイレベルの往来を増進させ、政治的相互信頼を強め、実務協力を深めて、両国関係が新たな発展を収めるよう推進していきたい」と述べました。

　また、楊委員は、「今年、両国の元首が北京で、中国・アフリカ協力フォーラム首脳会議を共同開催し、また南アフリカがヨハネスブルクでBRICS首脳会合を主催する。これらは両国の外交面で大きな出来事である。会議の成功に向けて双方が協力していき、中国とアフリカの協力やBRICSが新たな発展を収めるようにしていくべきだ」と述べました。

　一方、ラマポーザ大統領は楊委員に対し、再選した習近平国家主席に祝意を伝えるよう求め、習主席との会談を期待していると表明しました。その上で、「南アフリカは、中国との国交樹立20周年をきっかけに、戦略的連携を強化し、互恵協力を深めて行きたい。また、第1回中国国際輸入博覧会に参加したい。そして南アフリカで開催される投資大会や雇用サミットへの中国企業の参加を歓迎する」と語りました。（玉華、森）