中国の国防費が今年、どの程度増えるか注目されていますが、これについて第13期全国人民代表大会第1回会議の張業遂報道官は4日北京で、「多くの国が必要性や経済成長のレベルによって国防費を変動させている。中国の国防への取り組みは世界の主要国より低い」と強調しました。

　張報道官はさらに、「中国はこのところ国防面を増強しているが、その大部分は、兵器や装備の更新、軍人の待遇面の改善、一般隊員の訓練条件の改善など、これまで抑えられていた部分への取り組みである」と述べました。その上で、「中国の国防強化は、国内総生産や国全体の財政支出に占める国防費の割合を見ても、一人当たりの金額を見ても、世界の主要国より低い」とし、平和的に発展する道を歩み続け、防衛型の政策を貫き、いかなる国に対しても脅威とはならないという中国の立場を強調しました。（Mou）