『国際中医薬糖尿病診療指針』(以下『指針』)発表会が14日、深センで行われました。これは世界中医薬学会連合会が公表した初めての単一の疾患に対する診療指針となります。発表会には、国家中医薬管理局政策法規と監督局の楊栄臣副局長、世界中医薬学会連合会の桑浜生事務局長、深セン市の呉以環副市長、並びに国際標準化機構中医薬技術委員会の沈遠東副主席、香港大学中医薬学院の沈剣剛副院長、全米中医薬学会の楊観虎副会長らが列席しました。
国家中医薬管理局政策法規と監督局の楊栄臣副局長は席上、「中医薬分野における国際的な情報交流、医療活動、人材育成、科学研究及び管理法規などは、いずれも国際標準化が俟たれている」として、「中国は中医薬の発祥の国として、中医薬を標準化していくだけでなく、中医薬の標準の制定者にならなければならない。そうしてこそ、この先も中医薬事業発展の牽引者としてあることができる」と述べました。
世界中医薬学会連合会の桑浜生事務局長は席上、「世界中医薬学会連合会は2003年の設立以来、中医薬の国際標準化を推進してきた。これまで、17の中医薬国際組織標準を発表したが、単一疾患に対する中医薬診療指針については今まで取り上げられたことがなかった。世界中医薬学会連合会が『指針』を制定したのは、国際中医薬診療指針を制定する新しいモデルを模索するためだ。世界中医薬学会連合会はISO国際標準制定規則とWHOの中医EBM指針の制定規範を参考にし、世界中医薬学会連合会の中医薬臨床手引きの制定プロセスを模索していく」としました。
『指針』の制定を統括する中国中医科学院の首席研究員である仝小林教授は「中医薬は糖尿病の早期介入、糖尿病による代謝障害のコントロールなどの面で極めて優れた強みを持っている」として「この『指針』はこの半世紀の国内外の糖尿病に関する中医による研究の成果をまとめたもので、これを通じて国内外の中医師の臨床での医療行為、国際中医薬における法規の制定、国際中医薬標準の全体構築及び中医薬の発展に貢献したい」との考えを強調しました。(ヒガシ、む)
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