イラクのメディアによりますと、北東部のスレイマニヤ県で12日夜9時18分、マグニチュード7.2の地震が発生しました。震源の深さは33.9キロで、これまでに6人が死亡し、数百人がけがをしたとのことです。

　震源地がイランとの国境付近であったことから、イランでも西部の14の県に被害が及んでいます。関係者の話によりますと、この地震でイランでは129人が死亡し、1000人余りのけが人が出ているとのことです。

　今回の地震で、イランでは、国境沿いの町や村が深刻な被害に見舞われています。救援部隊が被害が最も深刻な地域に向かっていますが、電力が切断されて救助活動が難航しているということです。

　また、イラクのクルド自治区のメディアは地元政府関係者の話を伝え、スレイマニヤ県で6人が死亡したとのことです。また自治区の危機管理センターは500人余りがけがをしたと伝えており、現在、病院で医療スタッフや設備、薬などの調達を急いでいます。

　なお、イラクの内政省によりますと、首都バグダッドは被害が小さく、けが人などはなく一部の建物が損害を受けているとのことです。

　このほか、トルコでも一部で揺れを感じています。トルコはイラクに医療スタッフを派遣し、人道主義による救援物資の手配を行っています。

　（怡康、森）