中国共産党第19回全国代表大会の代表のひとり、黄久生さんは、河南省鄭州市在住の信陽市潢川県双柳樹鎮の農民工(出稼ぎ労働者)中国共産党支部書記で、河南省総工会(労働組合)の副主席でもあります。
1965年生まれの黄久生さんは、信陽市潢川県双柳樹鎮の出身で、6歳の時に母親を亡くし、幼い頃は大変苦労しました。18歳で故郷を離れ、河南省の省都・鄭州で建築業に携わるようになりました。1998年、黄さんは、建築現場の雑用から始まり、プロジェクトマネージャーにまで昇進しました。その年、故郷の双柳樹鎮中国共産党委員会に中国共産党参加申込書を提出しました。そして2003年、組織の長年に及ぶ全面的な考察を経て、ようやく正式に中国共産党党員になりました。
ところで、新しい情勢下において、中国共産党の下部組織の建設をよりよくするため、信陽市では、2004年から出稼ぎの共産党員を管理し、サービスを提供する「金橋プロジェクト」が実施されています。出稼ぎの共産党員が集中する都市で、中国共産党の下部組織を設立しました。2005年、鄭州市在住の信陽市潢川県双柳樹鎮中国共産党支部が設立され、黄さんは支部書記に選ばれました。
支部書記を務める黄さんは、党員のファイルをまとめ、WeChat(微信)のグループを作りました。不定期ながらも、党員たちは一緒になって、勉強するなどの活動をしています。黄さんは、また、農民工たちの職業養成に取り組み、生活が改善できるように努めてきました。黄さんをリーダーとするチームが請負うプロジェクトは、これまでに2回、国家最高の建築質量賞「魯班賞」を受賞し、「河南建築業の鉄軍」と称されています。
潢川県から鄭州市に出稼ぎに来ている12000人余りの農民工を率いるほか、この20年間、正月の時期になると、黄さんは数万元をかけて、故郷の700人余りの独り身のお年寄りに食べ物や日用品を贈っています。2008年に、四川省汶川県で大地震が発生した際には、黄さんは、個人で3回に分けて、あわせて15万元を寄付しました。
黄さんは、「私たちは、いま良い時代を迎えている。中華民族の偉大な復興の夢は私たちに呼びかけ、鼓舞している。今後、より多くの農民工を団結させて、共に小康社会という目標に向かって頑張っていきたい」と話しました。(藍、星)
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