米連邦準備制度理事会（FRB）は18日、地区連銀経済報告（ベージュ・ブック）を発表し、「9月から10月初旬にかけて、一部地域にハリケーンの影響があったが、米経済は緩やかなペースで拡大している。労働力市場の引き締めが拡大しているにもかかわらず、大半の地区で賃金圧力は緩やかだ」と明らかにしました。

　この報告は米12地区連銀の最新調査結果をまとめたものです。報告は「12地区連銀のうち、リッチモンド、アトランタ、ダラスが、ハリケーン『イルマ』と『ハービー』による被害を受けている。複数の地区で、交通、エネルギー、農業の関連産業は大きなダメージを受けたが、米経済は成長を保っており、多くの地区では製造業と非金融サービス業が緩やかに成長している」としています。

　報告はまた「一部地域では労働力の供給が不足しているにもかかわらず。賃金圧力と物価上昇圧力が緩やかだ」と示しています。（殷、謙）