米連邦準備制度理事会（FRB）は20日、今年10月から約4兆5000億ドルに膨らんだバランスシートを段階的に縮小していくと発表しました。

　また、政策金利については、今の1％から1.25％の範囲で据え置くことを決め、追加の利上げは見送りました。2015年12月に、金融危機後初の利上げを実施してから、FRBは4回にわたって累計100ベースポイントの利上げを行いました。今年に入ってから、FRBは3月と6月にそれぞれ1回利上げを行いましたが、年内にあと1回、来年に更に3回利上げを行うとしています。

　なお、ここでいうバランスシートの縮小とは、FRBが自らの資産規模を縮小することを指すもので、長期金利を引き上げ、企業の融資コストを高め、米国の金融環境を引き締めることにつながります。バランスシートの縮小は利上げと同様、通貨政策を引き締める政策ツールとして利用されています。（ZHL、む）