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過去40年で肥満児童・青少年人数が10倍に=WHO

2017-10-12 16:22:38     cri    
 現地時間11日、世界保健機関(WHO)と英インペリアル・カレッジ・ロンドンが共同発表した最新研究成果によりますと、世界の児童や青少年(5-19歳)の肥満が過去40年間で10倍に増加していることが分かったとのことです。この状況が続いた場合、2022年までに肥満児童と青少年の数が中度と重度の体重不足の人数を上回るということです。

 この研究は5歳以上の人口1億3000万人を対象に、体重と身長を分析、参加人数では最大の疫学研究調査となりました。調査では1975年から2016年にかけて1000人を超える研究者が参加し、肥満度を示す体格指数のBMI値と肥満症の変化について分析を行いました。

 今回英国の医学誌ランセットに掲載された調査結果では、「1975年、児童と青少年の肥満率は1%以下、すなわち女性500万人、男性600万人だったが、2016年には女子の肥満率は6%、人口にして5000万人、男性は8%、人口にして7400万人に増加、1975年から昨年までの間に、肥満の児童と青少年の数は1100万人から1億2400万人と10倍余りの増加を見せており、昨年の時点で2億1300万人が体重超過の状態にある」としています。

 調査を主導したインペリアル・カレッジ・ロンドンのマジド・イザーティ教授は「過去40年間、低所得国や中所得国で児童と青少年の肥満率が激増したが、高所得国では最近になって横ばいになった」としています。

 また、研究者らは世界各国に向けて、「ヘルシーで栄養たっぷりの食物を提供するほか、法律と課税などを通して、児童と青少年へのジャンクフードの影響を阻止し、スポーツ参加を奨励するほか、長時間座ったままのレジャー活動を控えるよう提唱してほしい」と提案を行いました。(殷、む)

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