アジアインフラ投資銀行（AIIB）とアジア開発銀行（ADB）はこのほど、4度目の協調融資を実施しました。今回の融資先にはインドが選ばれました。

　AIIB取締役会は、インドの地域間の電力網を改造し、太陽光、風力などクリーンエネルギーの更なる利用を促すことを目的として、インドに対し1億ドルの融資を提供することを決定しました。この資金は、ADBが提供する5000万ドルの融資と共にインドの送電網整備に用いられることが予定されています。

　AIIBのパンディアン副総裁兼最高投資責任者は、「我々は今後も引き続き他の国際的な金融機関と共に、我々の知見と投資を融合させ、アジア地域の住民に実益をもたらしていきたい」と述べました。

　AIIBは2016年の開業以来、これまでパキスタン、バングラデシュ、グルジア、インドの4つのプロジェクトについてADBとの協調融資を行ってきました。

　これらの協調融資について、ADBの中尾武彦総裁は9月初め、新疆ウイグル自治区で記者のインタビューに答え、「アジアではインフラ投資のニーズが非常に大きい。そうした背景下で、ADBとAIIBには大きな協力の余地がある」とコメントしています。（ZHL、む）