外務省の陸慷報道官は26日の定例記者会見で、朝鮮半島情勢に関して、「制裁そのものは手段でしかない。目的は朝鮮に国際社会の普遍的な関心事への重視を促し、できるだけ早く対話交渉という正しい軌道に戻るよう、促すことにある。同時に、米朝双方には、徒らに口先で張り合い、互いに刺激を与えることは、問題解決には役に立たぬものであり、不用意に戦乱を起こせば、いずれも得るものがないことを意識するよう希望する」と述べました。
また、報道によりますと、韓国の文在寅大統領は国連総会の一般討論で収めた最も重要な成果として、国際社会が朝鮮に高圧的な制裁を行うと同時に、平和的手段による問題解決という原則を確認できたことをあげている他、同じく康京和外相も「朝鮮に対して制裁を加え、プレッシャーをかけることは、外交ツールであり、朝鮮を崩したり打倒したりするのではなく、朝鮮をきちんとした非核化交渉のテーブルへ導くためのものだ」としました。
これを受けて、陸報道官は「韓国政府の姿勢は、中国政府の政治・外交手段による朝鮮半島核問題の平和的解決及び国連安保理決議の完全なる実施という一貫した立場と合致するものだ。これまでの安保理の決議には、国際社会の朝鮮の核ミサイル開発に反対する立場を明らかにする他にも、外交や政治など平和的な手段により問題を解決し、六カ国会談と919声明の申し合わせ事項に立ち戻るという二つの側面があった。この両者はどちらも重要であり、偏りがあってはならない」と強調しました。
更に、陸慷報道官は「米朝両国の政治家には、武力行使は半島問題と自身の関心事を解決する選択肢ではないことを意識できる政治的判断力を持つよう希望する」との考えを示し、「朝鮮半島で戦争が起これば、いずれも勝者にはなり得ない。そして、国家と地域にとっても、不幸なことでしかない」と強調しました。(ヒガシ、む)
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