カザフスタンの首都アスタナで、2日間の日程で開かれた第6回シリア和平協議（アスタナ会議）が15日に閉幕しました。参加国のうち、ロシア、トルコ、イランの3カ国は会議後に共同声明を発表し、停戦協定の履行とシリアの領土保全を確保するために、シリア国内4ヵ所に安全地帯を設置することを明らかにしました。

　声明によりますと、3カ国は安全地帯関連特別委員会の指示に基づき、安全地帯にオブザーバーを派遣するということです。また、安全地帯の有効期限は6ヶ月で、その後、協議に基づき期限の延長を判断する予定だとしています。3カ国は、地雷除去、歴史文化財保護、インフラ再建などを通して安全地帯に人道援助を提供するよう国際社会に呼びかけています。

　第6回シリア和平協議は14日と15日の両日に行われ、ロシア、トルコ、イランとシリア政府の代表及び反体制派の代表らが参加しました。会議はカザフスタンの主催によるもので、国連や米国、ヨルダンがオブザーバーとして出席しました。また、会議によりますと、次回の和平協議は10月末ごろにアスタナで開催される予定となっています。（ミン・イヒョウ　謙）