ボストンコンサルティンググループ(BCG)、アリババ、百度、ディーディーが13日に共同発表したレポートによりますと、中国とアメリカが世界のインターネット経済を牽引する両輪となっているとのことです。そして、中国は利用側からでなく技術主導型のイノベーションを果たすとみられるとのことです。
このレポートは、『中国インターネット経済白書:中国のインターネットの特徴を解読』というタイトルで、マーケット、ユーザー、競争体制などの面で中米両国のインターネット業界を比較し、中国のインターネット経済の特徴をまとめたものです。
報告書は「現在、中国のインターネット企業は、利用主導のイノベーションに偏っているが、技術、利用、ビジネスモデルが結びついて中国市場のニーズに合った独自のイノベーションを進めている」と分析しています。
これによると、中国のインターネット経済に3つの大きな特徴があるとのことです。まず、その規模と独自性です。インドとアメリカを合わせた分に相当する7億1000万人のユーザーがいて、eGDPは6.9%に達し、IT大手やベンチャーの規模と数はアメリカと同様、世界でトップレベルです。一方、市場構造はアメリカとは大きな違いがあり、中国ではEコマースやフィナンシャルに関する利用が多いこと、ユーザーが低年齢であること、スマートフォンからの利用者が多いこと、新し物好きであること、といった特徴が見られます。
2つ目は、成長が著しく、なおかつポテンシャルも秘めているということです。アプリやサービスの普及が急速であり、モバイル決済の規模はアメリカの70倍に達するなど、新しいアプリの浸透はアメリカをはるかに上回るスピードです。
3つ目は、動きが非常に活発で、変動も大きいということです。
BCGのグローバルパートナーである李舒社長は、「中国でインターネット経済が急成長したのは、人口や人材、資本、インフラなどといった経済的メリットがある業界の透明度が高いこと、および従来型業種に存在する未整備の部分がチャンスとなっているからだ」と分析しています。
また、このレポートは、中国でインターネット業界を勝ち抜く秘訣は、ローカライズ、スピーディーなレスポンス、現場との一体化、一貫体制の構築であるとしています。(ZHL、森)
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