中国情報通信研究院が、2016年の中国のインターネット企業の売上高が1兆2400億元に達し、2017年には1兆7600億元に達するとの見込みを発表しました。この予測に従えば、これからの1年間での伸び幅は40％に達する見込みとなります。

　この見込みは、同研究院が28日に北京で開いた報告会で明らかにしたものです。インターネット企業がこのような急速な成長を遂げた背景として、インターネットによる国力強化戦略や、「インターネット＋」プラン、ブロードバンドの全国整備戦略の実施が挙げられています。

　世界におけるインターネット企業大手10社のうち、中国のアリババ、Tencent（騰訊）、百度（バイドゥ）、京東（JD）は、それぞれ4位、5位、7位、10位にランクされています。なお、売り上げの面では、中国のインターネット企業大手3社は、米国の大手3社（Google、Facebook、アマゾン）の5分の一ほどにとどまっています。この現象について、専門家は、中国のインターネット企業がビジネスモデルの刷新をイノベーションの主な内容とし、オフラインの実体産業が整備されておらず、技術面では先進国の後について発展する段階にあることが原因の一部であると分析、一方の米国企業ではコアテクノロジーのイノベーションに重点を置き、AIやVRなどの新興分野におけるテクノロジーの蓄積を行っていることが強みとの見方を示しています。（Mou、む）