イスラエルのカラ通信相は6日、記者会見を開き、「カタールの衛星テレビ局『アルジャジーラ』は扇動行為を行っているため、放送を遮断する方針だ」と発表しました。

　カラ通信相はアルジャジーラの記者によるイスラエルでの取材許可証の取り消し、放送遮断、衛星通信の遮断などを要求し、「言論の自由よりも政府が安全保障を優先する法律を制定する方針だ」と明らかにしました。

　さらにカラ通信相は「アルジャジーラはイスラム過激派組織『イスラム国（IS）』、イスラム抵抗運動ハマス、ヒズボラ、イランの道具になった。イスラエルはアラブ諸国の穏健派がテロリズムと過激主義を取り締まるやり方に賛同し、テロリズムを支援するテレビ局を容認することはできない」と強調しました。

　これに対してアルジャジーラは当日夜、声明を発表し「パレスチナとイスラエル問題に対する報道は専門的かつ客観的である」として、イスラエルのやり方を非難したうえで、法律手段によって権利を守る考えを示しました。（殷、星）