数万人に上るイラク人が4日、首都バグダッド中心部にある解放広場に集まり、イラク国民議会が新しい選挙法を採択したことに対し、抗議活動を行いました。

　抗議活動はイスラム教シーア派の指導者･サドル師の呼びかけで行われたものです。サドル師はテレビ演説で、議会で採択された選挙法は不公正なもので、腐敗議員の再選が可能だとし、また国民が求めた腐敗取締り活動を妨げるだろう」と批判しました。

　抗議活動参加者はイラクの国旗を振りながら「腐敗NO」などのスローガンを叫んでいました。イラク軍はバグダッド中心部を封鎖したと同時に、より厳しい安全保障措置を講じていました。

　アナリストは「採択された選挙法は議会主要党派の利益をある程度保護するものだ」と見ています。（殷、kokusei）