ロシアを訪問中の王毅外相は26日、ラブロフ外相との会談後の記者会見で、「上海協力機構（SCO）の発展は新たなチャンスと課題に直面している」と述べました。

　王外相は「SCOの内部についていえば、間もなくアスタナで開催される首脳会議ではインド、パキスタンの加盟手続きの完了が予定されており、この2カ国の加盟により、SCOは世界でも最も多い人口と、最も広い面積をカバーする地域協力機関になり、史上例を見ない発展と協力の可能性が生まれる。一方、SCOの外部では、保護貿易主義が台頭し、地域の安全情勢が深刻化している。そうした環境の中で、SCOは時代の流れをつかみ、貿易の自由化と利便化の旗幟を掲げ、経済一体化プロセスを推進していくべきだ。同時に、加盟各国が安全保障面の協力を強化し、『テロリズム』『過激主義』『分裂主義』の3つの勢力の取り締まりをより高精度且つ効果的に行い、それぞれの政権と国土の安全、地域の平和と安定を守っていくよう期待する」と述べました。（鵬、む）