王毅外相は21日、アスタナで開かれた上海協力機構（SCO）外相会合に出席しました。王外相は開幕式で発言し、「今年は『上海協力機構憲章』調印15周年、『上海協力機構加盟国長期的善隣友好協力条約』締結10周年、発効5周年に当たる。この『憲章』と『条約』は平等善処、協力共栄、開放と包容の『上海精神』を具現化するものとして、上海協力機構の基礎となり、また行動指南となって、国際関係の新しいモデルを切り開いた。上海協力機構は発足以来、活気溢れる発展の勢いを保ちながら、加盟国の安全面と発展面での利益を力強く守って、独特な戦略的価値を見せてきた」と高く評価した後、「上海協力機構は初のメンバー拡充として、インドとパキスタンを新たに迎えた。これにより、世界で面積が最も広く、人口が最も多く、潜在力が最も大きい地域性国際組織になった」と述べました。

　新しいスタートラインに立つ上海協力機構は、新しいチャンスと課題に直面しています。今後の優先的な協力と発展方向について、王外相は五つの提案を出しました。

　一、団結・協力し、断固として互いに支持し合うこと。

　二、リスクと試練に対応し、長期的な安定を守ること。

　三、実務的な協力を促し、融合発展を実現させること。

　四、交流と協力を推し進め、民意の基礎を固めること。

　五、新メンバーと既存メンバーの有機的融合を図り、開放的で包容力のある発展を求めること。（Lin、謙）