外務省の華春瑩報道官は18日、北京で開かれた定例記者会見で、日本政府による南海情勢が緊張化を辿っているという発言について、「日本政府には、胸襟を正し、地域及び国家間の信頼増進に利する発言と地域の平和と安定に利する行いに務め、中日関係改善を望むスタンスを実際の政策と行動に移していくよう促したい」と述べました。

　日本の安倍首相はこのほど日本を訪問したニュージーランドのビル・イングリッシュ首相とともに、南海情勢に関する共同声明を発表、南海情勢に対する懸念を述べるとともに、各方面に挑発的な行動を避けるよう呼びかけました。

　これに対して、外務省の華報道官は「現在、中国及び南海沿岸諸国の努力の下で、南海情勢は安定に向かいつつある他、近日中には、『南海各国行動宣言』関連国による官僚級会合、中国—アセアン諸国高官交渉並びにフィリピンとの二国間交渉を行うことも予定されている。このタイミングで日本とニュージーランドが共同声明を発表することは、時宜に適わぬものだ」と強調しました。（非、む）