習近平国家主席は10日、北京の人民大会堂で来訪中のソルベルグ・ノルウェー首相と会談しました。
席上、習主席は「ノルウェーは最も早く中華人民共和国を承認した西側国家の1つで、最も早く中国の市場経済地位を承認した欧州の国でもある。国交樹立以来63年間、友好と協力が両国関係の主流だった。ソルベルグ首相とノルウェー政府の両国関係の正常化に向けた積極的な努力を称賛する。中国とノルウェーは相互尊重、対等という原則さえ堅持すれば、双方の実務協力には、必ず明るい前途がある。両国関係が健全かつ安定した発展を続けることは両国と両国国民の根本的利益に合致するだけでなく、協力・ウィンウィンを核とする新しいタイプの国際関係の構築推進においても現実的な意義がある」と述べました。
習主席はさらに「ノルウェーは中国の打ち出した『一帯一路』構想に積極的に呼応し、アジアインフラ投資銀行の創設メンバー国でもある。双方が『「一帯一路」』枠組下で協力すれば、ユーラシア大陸の相互連結と共同発展を促していくことができる。中国はノルウェーと北極圏での科学研究、資源開発、地域環境保護などの分野での協力を深め、北極エリアの安定と持続可能な発展を維持・促進していきたい」と話しました。その上で、「中国は2022年に冬季オリンピックの開催を控え、ノルウェーとウィンタースポーツ分野での交流を強め、国際試合の開催経験を学びたい。両国の主管当局は両国国民の相手国への観光により便利な条件を整えていく必要がある」と述べました。
ソルベルグ首相は今回の訪中が実現したことに喜びの意を表し、中国の発展が大きな成果を上げたことに敬意を表しました。その上で、「昨年12月、ノルウェーと中国が二国間関係の正常化に向け調印した合同声明は、両国関係の回復と発展に重要な保障を提供した。ノルウェーはこの声明を固く守り、『一つの中国』の政策を堅持し、中国の核心的な利益と重要な関心を高く重視し、実際の行動で両国関係の発展の政治的土台をしっかり守っていく。ノルウェーは中国とのハイレベル往来を密接にし、新しいスタートラインに立ち、二国間関係の発展を推し進めていきたい。ノルウェーは中国による『一帯一路』構想を支持し、北極圏問題などにおける互恵・協力を開拓し、国際問題でのコミュニケートと調整を密にしていきたい」と述べました。
このほか、両国の指導者は国際情勢と、共に関心を寄せる問題をめぐって意見を交わしました。なお、会見に楊潔チ国務委員らが立ち会いました。(Yan、Keiko)
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