2017年全国政治協商会議と全国人民代表大会がいよいよ閉幕します。6.5%という国内総生産成長目標の下で、中国はいかにして経済改革、モデルチェンジとグレードアップを順調に進めるかについて欧州の複数のメディアが注目しています。

　第1ドイツテレビジョンは報道の中で、「2017年の中国政府活動報告では、中国経済の今年の成長率が6.5%前後を維持するとしたが、これまで減速しているものの、より持続可能で確実な成長をとげることになるだろう」としています。

　ロイター通信は「中国の2017年予算で赤字がいくらか増えたものの、赤字率が予測通りの上昇をしていない。これは、マクロ経済の全体的基調に合致するもので、成長の安定化を図ると同時に、リスクを防ぎ、レバレッジを下げて、バブルを抑える」と伝えています。

　中国経済の減速が底打ちしたとの見方について、英国紙「ファイナンシャル・タイムズ」の中国語サイトでは、中国黄金グループの首席エコノミスト万喆氏の文章を掲載し、中国の経済改革の特色がほぼ形成されたとしています。万氏は文章の中で権威ある人物の話として「中国経済の転換は、1つの段階からもう1つ次の段階への転換であり、伸び率が再び上昇することはないだろう。これは、楽観視でも悲観視ではなく、趨勢であり、進んで働きかけたものでもある。底打ちとか、回復したという言い方は時代遅れだ」としています。（Mou、星）