米国カリフォルニア州の連邦控訴裁に所属する申請受付委員会が9日、米国への入国を制限する大統領令の効力停止を維持し、米国ビザを持つ関係国の国民の入国を許可するという内容の提案書を発表しました。

　委員会の3人のメンバーが合意した29ページにわたる同提案書は、大統領令の効力停止の取り消しを求めた司法省の緊急申請を却下しています。文書内の「却下」の文字はすべて大文字で記され、強調されています。しかし、これは審理の終結を意味するものではないということです。

　これを受け、訴訟を起こしたワシントン州のファーガソン司法長官は記者会見し、「完全な勝利を収めた」と喜びの言葉を述べています。トランプ大統領はこれについて不服を示し、「法廷で会おう」とツイッターに投稿していますが、大統領府と司法省はこれについてコメントしていません。（Mou、謙）