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トランプ大統領就任 抗議と祝賀に割れる米国

2017-01-21 15:50:46     cri    

 歓喜と抗議の声の中、ドナルド・トランプ氏は20日昼、ワシントンにある連邦議会議事堂の前でアメリカの第45代大統領に宣誓就任し、「アメリカ第一」を主旨とし、保護主義を基調とした就任演説を行いました。

 同日午前、寒風と小雨の中、トランプ氏の支持者と抗議者がワシントンの市街地に押し寄せました。就任式開始前には、市街地で数百名の抗議者が通り沿いに駐車中の自動車を破壊したり、店舗の窓ガラスを打ち壊したりする事件が起こりました。トランプ氏の演説が終わり、就任パレードの開始を待つ間もなく、衝突はエスカレートし、警察機動隊がデモ隊の排除にトウガラシスプレーや催涙弾を投入せざるを得ないほどの騒ぎに発展しました。事件後、ワシントン治安当局は、抗議者217名を逮捕したことを明らかにしています。

 正午を過ぎたタイミングで、トランプ氏は16分間の就任演説を行いました。演説の中で、トランプ氏は内陸部都市の女性や子どもの貧困、工場の閉鎖と移転、犯罪、マフィアと麻薬がおびただしい数のアメリカ人の命が奪ったことなど、暗澹たる米国の姿をあげ、「ワシントンの政治集団」を批判しました。また、演説の中では、多く「保護」という単語を用い、「米国製商品の購入」、「米国人を雇用する」を政権運営の二大原則にすえ、米国の国境線を守るとともに、「これまでの盟友との関係を強固にしつつ、新しい盟友と関係を構築したい」としました。

 一方、ホワイトハウスの公式サイトもこの日すばやくリニューアルされ、エネルギー、外交、経済など分野におけるトランプ政府の「米国第一」という政策スタンスを発表、気候問題におけるオバマ政権のコアとなる政策「気候アクションプラン」の廃止を宣言しました。

 また、新大統領就任にあたり、就任日前後に組織された抗議デモは、これまでの大統領就任日に起きた関連デモの記録を破るものとなりました。21日には、首都ワシントンをはじめとする全米各地で「女性による大デモ行進」と呼ばれる抗議活動も予定されており、ワシントンだけでも20万人の参加が見込まれています。(Yan、む)

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