外務省の華春瑩報道官は16日の定例記者会見で、「中国はフィリピンが東南アジア諸国連合（ASEAN）の輪番議長国の仕事を全うすることを支持し、ASEAN共同体建設と中国・ASEAN関係が一段と高いステップにまい進できるよう推し進めていく」と表明しました。

　フィリピンのドゥテルテ大統領は15日、ASEAN輪番議長国の就任式に出席し、談話を発表しました。その中で、ドゥテルテ大統領は「フィリピンがASEAN輪番議長国を担当する期間中、引き続きASEANが大切にしている理念と価値観を堅持し、共通目標の実現に向けて努力していく」と表明しました。

　これを受け、華報道官は「中国政府は一貫して、ASEANを周辺外交の優先すべき方向として据えており、ASEAN共同体の建設を断固として支持している。また、ASEANが地域協力における中心的な地位、ASEAN諸国が国際問題と地域問題でより大きな役割を果たすことを支持する」と表明しました。

　さらに華報道官は、「今年はASEAN成立50周年で、中国・ASEAN観光協力年でもある。このような年に、中国はASEAN側とさらなる対話とコミュニケーションを強め、観光協力を推し進めていき、人的と文化的な面での協力の新しい柱を作り、各分野での互恵と協力を深め、中国・ASEAN協力に新しい原動力を注いでいく」と述べました。（Yan、星）