習近平国家主席は15日、スイスのロイトハルト大統領と共に、スイス政府の専用列車でチューリッヒから首都ベルンへ向かいました。

　列車の中では、習主席と彭麗媛夫人がロイトハルト大統領夫妻からお茶を振る舞われ、両夫妻は和やかなムードの中で歓談しました。

　習主席はその席上、「新年を迎えるに当たって、スイスを2017年の初めての訪問先に選び、世界経済フォーラム年次総会（ダボス会議）に出席できることを非常に嬉しく思っている。今回の訪問期間中、私はロイトハルト大統領や他の閣僚たちと踏み込んだ交流を行い、中国とスイスの革新型の戦略的パートナー関係の内容を拡充し、両国の各分野における協力を深めていきたい。中国とスイスは多くの国際問題において似た主張を持っているため、中国側はスイスと国際的な事務における協調を強めたい」と強調しました。さらに、中国の発展に伴い、海外旅行がブームとなっていることや2022年冬季五輪の中国での開催などに言及し、中国人観光客のスイス訪問の奨励やウィンタースポーツに関する協力の強化などを提案しました。

　ロイトハルト大統領は、習主席による今回の訪問を通じて、中国との各分野における協力強化に取り組む考えを示した上で、「中国は、世界でも重要な影響力を持つ国だ。世界経済がさまざまな不安定要素に直面している中、習主席が世界経済フォーラムで中国側の政策や主張を述べることを、国際社会は大いに期待している」と述べました。（洋、謙）