白書は5つのセクションからなり、交通運輸発展の歴史プロセス、総合交通運輸システムの構築、基礎的・先導的・サービス的役割の発揮、対外開放と国際協力並びに今後5年の発展目標などの内容が含まれます。

　白書によりますと、中国の交通運輸業界はこの60年ほどの間に、ボトルネック的伸び悩みから基本的改善段階を経て、近年では経済社会の発展ニーズにほぼ適応できるレベルまで前進しており、世界のトップレベルとの差を素早く縮めた他、一部の分野ではすでに最先端に躍り出ており、現代化に向けて発展を続ける総合交通運輸システムが実現しつつあるということです。

　白書はまた、「第十三次五ヵ年計画」期間中の交通運輸事業発展状況を解説し、中国の交通運輸事業は、国民志向で、発展のクオリティと総合的効率の向上を目指し、異なる種類の運輸方法の相対的優位性を積極的に発揮してきた。ネットワーク化されたリソース配置、インテリジェントマネジメント、一元化サービス、グリーン発展、国内外ルートの連結、都市部及び農村部への広範囲カバレッジ、ハブ機能の整備、運輸サービスを統合した効率的総合交通運輸システムの構築などを堅持し、全面的な小康社会の構築に交通運輸分野からの後ろ盾を提供し、中国経済の発展と国内外の連結により良いサービスを提供してきた」としています。

　このほかにも、中国政府は、多国間相互連結を大いに促進し、開放領域を拡大すると同時に、世界各国との協力を絶えず深化させ、全方位的、多層的、マルチルートでの交通運輸対外開放と国際協力の新しい枠組みを構築してきたとしています。(怡康、む)