トランプ次期米大統領の政権移行チームは23日、ロシアのプーチン大統領が15日トランプ氏宛てに「クリスマスと新年を祝う書簡」を送ったと発表しました。

　プーチン大統領はその書簡で「グローバルな課題と地域的な課題の深刻さを考えれば、露米関係が世界の安定と安全保障を守るために重要な要素であることが分かる」と指摘し、来年1月のトランプ氏の大統領就任後に「建設的、現実的なやり方で2国間協力の枠組みを回復できるよう希望する」としています。

　これに対し、トランプ氏は「プーチン氏の考えは正しい。双方はこの考えに沿った行動を取ることができる。別の道を歩く必要はない」と語りました。

　ウクライナやシリアなどの問題で米露の食い違いが深刻で、両国関係がここ数年悪化しつつあります。米側はロシアのハッカーが米大統領選に干渉したと非難し、対応措置をとると表明しました。一方、ロシア大統領秘書は21日に取材を受けた際、アメリカとの各レベルの対話がほとんど凍結状態となっているということです。（ooeiei、Kokusei）