クライストチャーチ駐在の中国総領事館は14日、「本日未明、ニュージーランドの南島中部地区でマグニチュード7.5の地震と一連の強い余震の発生後、中国人観光客十数人が被災地のカイコウラに閉じ込められていることが分かった」と発表しました。総領事館はすでに閉じ込められた観光客と連絡を取っており、現地に応急物資を届けるということです。

　地震発生後、ニュージーランド駐在の王魯トン中国大使は直ちに会議を開き、緊急対応メカニズムの実施を開始しました。オークランド駐在中国総領事館およびクライストチャーチ駐在中国総領事館と共同で、留学生や中国企業の職員と観光客を対象とする災害救助を行い、効果的な対応策を検討するとともに、ニュージーランド側と連絡を取って、安全情報を発表しています。

　今回、カイコウラで所在が判明した中国人観光客は、個人旅行で現地を訪れていました。地震発生後、現地では断水や停電状態が続き、一時は通信も影響を受けましたが、ある観光客が携帯電話のバッテリー切れの直前にSOSのメッセージを送っていました。また、観光客のうち1人が頭に軽傷を負っていますが、治療を受け、別条は無いということです。（殷、謙）