韓国では12日、数十万人の民衆がソウルの中心部に集まり大規模な集会を行いました。ここで参加者は、朴槿恵（パク・クネ）大統領に対して、親友による国政介入事件の責任をとり、退陣するよう求めました。韓国のメディアは、「これは、2000年以来、最大規模の集会だ」としています。

　主催者は、当日の参加者は100万人余りとしていますが、警察側の発表では、実際に参加したのは約26万人だったということです。

　この集会の影響を受け、光化門（クァンファムン）及び市庁舎広場辺りの大通りはいずれも厳しく規制されており、中心部の交通が麻痺状態になっています。

　韓国のメディアによりますと、この日はソウルのほか、釜山（プサン）、済州（チェジュ）、全州（チョンジュ）、慶州（キョンジュ）などでも、朴大統領の退陣を求め様々な集会とデモが行われたということです。

　アナリストは、「当日の集会が韓国で、ここ数年参加者が最も多い集会となった。朴政権に対する国民の不満を再び示している。朴大統領は国民に向けて2度謝罪し、更に新たな首相に国政の運営を任せる意向を示したものの、民衆は納得しておらず、抗議の波は却ってますます強くなっている。各方面の空前の圧力の下で、朴大統領は新たな善後策を提示し、平常にもどるためのいち早い選択を迫られているので、新たな善後策を講じるかもしれない。従って、来週は当面の政局の分水嶺となる可能性がある」としています。（玉華、keiko）