習近平国家主席は31日、フランスのエロー外務大臣と人民大会堂で会談しました。

　習主席は「先月、オランド大統領と持った良好な会談の場で、中国・フランス全面的戦略パートナー関係の発展において、新たな重要共通認識に達した。両国関係の更なる発展を得るには、両国を指導する基本原則として、互いに尊重し、支持し合い、互恵共栄を図り、開拓革新を追求することを堅持すべきである。これは具体的には3点あげられる。一つ目は、イギリスのヒンクリー・ポイント原子力発電所などの重大プロジェクトを適切に実行し、貿易・投資及び金融などの分野での協力を全面的に開拓し、利益の融合を深化させること。二つ目は、人的交流を豊富にし、地方交流を開拓し、人員往来を促進して、相互理解と認識を強化すること。三つ目は、国際事務における交流と協調を強化し、『パリ協定』とG20杭州サミットの成果の実行を共に促して、発展問題と関心を寄せる問題を解決する上で更なる役割を発揮することである」と指摘しました。

　また、「中国は、ヨーロッパとの4大（平和・成長・改革・文明）パートナーシップ建設を深く促すことを希望し、フランスがこの点において更なる積極的な役割を果たすよう期待する。『一帯一路』提唱とヨーロッパ発展戦略の結びつきを促す面でも、フランスの力添えを希望する」と強調しました。

　一方、エロー外相は「気候変動に関する『パリ協定』を結ぶ面においては、中国が際立った貢献をしてきたことに感謝する。両国がハイレベルの密接な交流を保つことは重要である。フランスは『一帯一路』構想を積極的に支持し、中国と共に両国の経済貿易・投資関係を強化していく。また、ヒンクリー・ポイント原子力発電所などの重大プロジェクトを適切に遂行し、医薬衛生、持続可能な発展、都市化建設などウィンウィンになる協力を検討し、教育、映画・テレビなどの分野の人的交流を深めたい。フランスは国連安保理などの多国間枠組み内での協力を強化することを希望し、EUが中国の信頼できるパートナーになることを堅持する」と語りました。（怡康、星）