アメリカ国務院のカービー報道官は29日、「ロシアはシリア過激派組織の攻撃を受ける可能性がある」と発言しました。これに対し、ロシア外務省と国防省は、ロシアへの脅威をテロリストに暗示している疑いがあるとして、アメリカの言論を強く批判しました。

　ロシアのメディアによりますと、カービー報道官はこの日、「シリア内戦が続けば、シリア国境内の過激派組織が行動範囲を拡大する可能性がある。ロシアの都市及び航空機など、ロシアの利益と関わるものが攻撃対象になる恐れがある」との見解を示しました。

　これに対し、ロシア外務省のリャブコフ外務次官は「アメリカにはロシアとアメリカが結んだシリア問題解決協議の責任を履行する姿勢が全く見えない。逆に、テロリストにロシアを攻撃する『招待状』を出しているように聞こえる」と強く批判しました。(怡康、星)