李克強首相は現地時間の23日、モントリオール会議センターでカナダのトルドー首相と共に第6回中国・カナダ経済貿易協力フォーラムに出席、演説を行いました。フォーラムには両国経済界の代表700人余が出席しました。

　李首相は「両国経済は相互補完性が強いが、現在、二国間の貿易額は双方が世界の経済貿易構造に占める地位とは似つかわしくないレベルに留まっている。訪問期間中、両首相は貿易規模の更なる拡大についてコンセンサスを得ることが出来、両国の自由貿易区をめぐるフィージビリティスタディをいち早く開始することで意見が一致した。これは双方の経済貿易協力関係の拡大に役立つだけでなく、国際社会にむけて貿易自由化と投資の利便化を後押しするシグナルを発し、世界経済の発展に希望を与えるものだ。両国はすでに幅広い分野に及ぶ投資協定を締結しており、この先も双方向での投資と協力の拡大を後押しして行きたいと考えている」と語りました。

　これを受けて、トルドー首相は「両国首相の頻繁な相互訪問や、率直な対話、一連の実務協力の成果は、双方が対話を通じて協力を促進できることを物語るものだ。両国は密接な対話を通じて、両国関係を安定且つ健全な発展のレールに回帰するよう取り組んでいきたい。カナダは中国との真摯なパートナー関係の拡大を期待しており、手を携え両国の協力を推進したい。そして、これからの時代に両国関係の互恵共栄の成果を手に入れ、両国民に実利を与えることができるよう望んでいる」と述べました。（殷、む）